従来、トリニティービジョンの設定には、直接PCとつないで機器本体の管理画面から行う必要がありました。CMSを利用することで、ネットワーク経由で遠隔からトリニティービジョンの状態監視や設定変更を行ったり、利用時間が判るログの取得もできますので、メンテナンスが容易になり生産性の向上につながります。
さらに、同一ネットワークの外にあるトリニティービジョンは、オプションのクラウド管理システムMCNEO(エムシーネオ)*注1を利用することで、インターネット経由でCMSの利用ができます。全国の支店や営業所に設置したトリニティービジョンの稼働状態やファームウェアアップデートを本社から操作したり、教育委員会に設置したCMS管理PCから、各学校の教室に設置したトリニティービジョンへ緊急時の一斉放送などが可能になります。*注2
近年、災害発生時の情報伝達手段の重要性が高まっています。トリニティービジョンを利用中、緊急事態が発生した際には注意喚起を行う画像や動画ファイルを利用中のTV画面に一斉に配信することができます。緊急時の混乱した状況では、音声による放送が聞き取りにくい場合も予想されます。会議室や教室の大型TVに緊急事態の警報画面や避難行動の動画を一斉配信することで、社員や会社関係者、学校内の児童・生徒や教員への画像による注意喚起と避難誘導を促します。注2
■学校内でのCMSの運用例
校内に設置したCMS管理PCの画面(ダッシュボード)には、トリニティービジョンの利用状態が一覧で表示されます。ダッシュボードは、学年ごとのグループに分けた設定もできます。利用中のトリニティービジョンは、ダッシュボードのステータスバーに色分けされたランプで表示されます。さらに、1台のトリニティービジョンに接続している端末情報を最大4台まで表示できます。
また、不具合発生の際、電源リセットなどを遠隔から行うことができますので、設置場所に向かう前に確認作業が行えます。メンテナンス効率が高まります。CMSは複数台のPCにインストールして使うことも可能です。例えば、学校内であれば、職員室、IC支援室の他、校長室のPCから校長先生の判断に基づいた一斉放送を行うこともできます。*注2
■教育委員会でのCMS運用例
教育委員会や学習センターまたはICT支援室と各学校とを専用の同一ネットワークでつないでいる場合は、各教室に設置したトリニティービジョンはCMS管理PCのダッシュボードに表示され、ご利用できます。一方、各学校とインターネットでつないでいる場合、公衆回線を使っているため、CMSは利用できません。インターネットで、CMSを利用する場合は、オプションのMCNEO(エムシーネオ)を使うことで、CMSを利用することが可能です。MCNEOを利用すれば、緊急時の一斉配信も可能です。災害発生時、各学校への注意喚起として、児童・生徒、教員の安心安全に役立ちます。*注2
*注1:MCNEO(エムシーネオ)とは、本年6月に発表したトリニティービジョン用インターネットVPNを使ったクラウドベースの遠隔管理システムおよびサービスの名称です。
*注2:設置には事前の動作検証が必要です。各学校間のネットワーク環境やご利用の機器によっては利用が制限される場合があります。
■CMSの主な機能
1) トリニティービジョンの状態監視
・接続状態や電源ON/OFFの表示
・接続している機器の有無
・接続状態にある機器情報の表示(最大4台まで)
・ワイヤレスハイブリットマルチビュー時の分割表示位置の設定
・接続ログの取得。(接続時間と切断時間1週間保存)
2) トリニティービジョンの設定変更
・管理画面からの各種設定
・ファームウエアの一斉アップグレード
3) 緊急警報システム
・MP4動画ファイルまたはJPEG画像ファイル
■CMSの動作環境
Windows10またはMacOS10以上。
■CMSアプリの提供開始予定日
2021年9月30日(木)
■CMSライセンス価格
無償
■CMSライセンス提供
CMSライセンスの提供は、トリニティービジョンを10台毎に1ライセンスを無償にてご提供いたします。
トリニティービジョンの購入台数 最大ご提供ライセンス数
1台~10台 1ライセンス
11台以上 10台毎に追加1ライセンス
*CMS有償サポートあり。
*既にトリニティービジョンをご利用中のお客様には、ご希望に応じて、CMSに適応させるサポートサービスを無償にてご提供いたします。
・TrinityVision(R)は株式会社マトリックスコミュニケーションズの登録商標です。
・記載の会社名、商品名は各社の登録商標または商標です。